禁書目録は世界観もさることながら、
キャラクターの特徴付けにおいて右に出るものはないと思っています。
印象に残るキャラクターは強い。
これは事実です。
例えるなら、○○(キャラクター名)といえば? と聞けば、
誰でもすぐに特徴を複数挙げられるのが好ましいですね。
禁書目録は、ラストオーダー、御坂妹、白井黒子、土御門など、
話し方に癖をつけています。
話し方だけにとどまらず、クローン、シスコン、ガチレズと、
若干引いてしまう要素も詰め込んでいます。
御坂妹にいたっては、御坂妹=縞パンとまで印象づけが成功しています。
初見では違和感ありまくりの異常な口癖に、
不自然さを感じることは多々あったことでしょう。
当然です。
ここまでぶっ飛んだ口癖はなかなか見られません。
また、一方通行のように特別な書き方(「ん」を「ン」にする)をするのも、
印象付けとしては効果的でした。
他にも、ステイルが実は十三歳だったり、小萌のようなロリ教師だったりと、
テンプレでもよく見られる設定もふんだんに使用しています。
正直、考えられるキャラ付けを一通りしたんじゃないかなと
思えるくらいに豊富です。
ここまでぶっ飛んだ設定をするのはなかなか難しいですが、
キャラ付けの重要さは分かっていただきたい。
もちろん、禁書目録が人気の理由は設定の細かさにもあります。
厨二心をくすぐられる設定や展開も人気の秘訣であるのは
言うまでもありませんね。
一方通行「アクセラレータ」
未元物質「ダークマター」
超電磁砲「レールガン」
原始崩し「メルトダウナー」
精神掌握「メンタルアウト」
幻想殺し「イマジンブレイカー」
これらの名称も含め、ランク付けをしているのもポイントでしょう。
これもある意味キャラの特徴付けです。
しかしこれを意識しているのか、こちらで述べたように
安直なネーミングをつけている作品も多くなっています。
ちなみに、一方通行の英訳は「one way traffic」で、
「accelerator」は加速者、加速装置の意です。
超電磁砲ですら「railgan」にはなりません。
単純な英語表記でも、こういう使い方もあるのかと当時は勉強になりました。
簡単なようで意外に難しいことなので、あまり意識しないほうがいいでしょうね。
ラノベに求められる名称は、あくまで厨二的なかっこよさです。
英語がかっこいいわけじゃありません。
詠唱だってただ唱えればいいというわけでもありません
(この辺はBLEACHを参考か……?)。
これもまた、非常に難しい問題ですよね。
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