writing


一応前提として申し上げますが、選考に応募する原稿に指示語、代名詞などは避けましょうということです。

つまりは、指示語や代名詞を使うこと自体を問題視しているわけじゃない、とだけご理解ください。

もっとも、多用はどちらにしてもおススメできませんが。



これは、ちょくちょく出てくる下読みの実情に関わってくる内容です。 

何度も言っていることですが、ほとんどの一次選考に存在する下読みの方への対策は絶対に必要です。

下読みは数をこなすために、とにかく早く読むことを強く意識しています。

言ってみれば、一文字一文字をしっかりと認識しながら読んでいません。

酷い時は、一行飛ばして読んでいることだってあるでしょう。


そんな時、「この」、「その」、「あの」、「どの」といった、こそあど言葉を多用すると、当てはまる単語を探さなければならなくなります。

でも、いちいち探す時間があれば、そもそも読み飛ばすことはしません。

内容が頭に入らない状態で物語は続いていきます。


同様に、「彼」、「彼女」もです。

というより、これはそもそも頻出させてはいけません。

せいぜい会話文で出すくらい。

急に話題に出てきた第三者を「彼」や「彼女」と表すのはダメですが、連用するのを避けるために、キャラに言わせるのはセーフでしょう。


また、「そのこと」などといった「こと」もダメです。



ただ、これらはついつい使ってしまうもの。

そのため、一度作品が完成して見直す際、曖昧な言語を具体名詞に置換することだけの作業を行ってください

これは必須作業です。



小説を書くのに、大は小を兼ねるなんて言葉はありません。

過ぎたるは猶及ばざるが如し。


これを念頭に置いてください。

 


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